2002年 10月 19日
「オペラ座のロッキーホラーショウ」:"Dance Of The Vampires"
|
突然寒くなったニューヨークから、日本の皆さん、今晩は。
何とか今週中にこの秋最後の新作、“Dance of the Vampires”を観ることが出来たので、レヴュー(もどき)をUpさせていただきます。
ここへ投稿を始めるとき、Bossさんに否定的なことを書いてこれからNYCに来る方の興味をそぎたくないということを相談したことがありましたが、ついにそうせざるを得ないときがきました。今回のレポートは否定的な結論になっています。Michael Crawford久々のB'way復帰にわくわくしている方を白けさせたくは無いのですが、うそを付く理由もないし、日本の(商業的)映画評論みたいにおべっか使う理由もない。というわけで、思ったままを書きました。よろしければ、お目汚しにどうぞ。
-------------------------------------------------
確かこれは“The Phantom of the Opera”の四季版のCDのライナーノートに書いてあった話なのでご存知の方も多いでしょうが、採録してみます。今それが手元にないので記憶をもとにですが。Andrew Lloyd Webberが“Phantom”を作ろうと思い立ったとき頭の中にあったのは、ガストンルルーの原作ではなく、映画の「オペラ座の怪人」だったそうです。私はその映画を観ていないので、詳しくはわかりませんが、数多く作られたB級ホラーのひとつで、Christineを誘拐した怪人をRaulが追いかけるという活劇風の作品だったそうです。で、そのアイディアをALWは“Rocky Horror Show”のオリジナル版の監督だった友人(名前忘れた)に話したところ、映画ではなく、原作を基にせよというアドバイスを受け、それに従います。かくして、“Phantom”は活劇ではなく、怪人が自らの歌姫に叶わない愛を貫こうとし破滅するという、ロマンチックかつ物悲しい名作となったわけです。ここで考えると面白いのが、もしALWが最初のアイディア通り“Phantom”をB級ホラーの舞台版として、いわば“Rocky Horror Show”のようなコンセプトで製作していたらどんな作品になっていただろうということです。僕はその答えの一つを舞台の上に見ることが出来ました。Minskoff劇場でこのたび始まった、“Dance of the Vampires”は正に「オペラ座のロッキーホラーショウ」という位置づけがふさわしいショウです。
ストーリーについては、ドラキュラ伯爵の話ににモチーフを取ったというのが明らかな、書くまでもないほどの単純なもの。舞台は1880年代の東ヨーロッパ。森の中の城に住む吸血鬼のKrolock伯爵(Michael Crawford)は近くの村で宿を営むChagal(Ron Orbach)の娘Sarah(Mandy Gonzalez)に恋をします。彼女を「こっちの世界」に引き込みたい伯爵は、手下であり過去の餌食の成れの果てであるVampire(というか僕にはZombieにしか見えなかった)どもを使い、SarahをVampireたちの大舞踏会へと引き寄せます。これを防ぐ吸血鬼退治の専門家がAbronsius(当然肩書きは「教授」)とその助手Alfred(Max Von Essen)です。お約束通りSarahとAlfredは恋に落ちますが、KrolockはSarahを誘惑し城の中に引き込みます。それを追ってAbronsiusとAlfredも中へ。かくして、Sarahの運命はいかに...、というのがあらすじ。
幕が上がってからCrawford演じるKrolockが出てくるあたりで、私はこの作品は“Phantom”との共通点があまりにも多いことに気が付きました。まず、設定が、怪物が可憐なる美少女に叶わぬ恋をしそれを魔力で押し通そうとするという点で同じ。ましてや、怪物役が両方ともCrawfordなものだからなおさらです。KrolockがSarahを誘惑するときの声、“Saaaarahaaaaa, Saaaaaarahaaaaaa”という声が“Phantom”の“Aaaaaaaai am your Angel of the muuuuuuuseeeeeeec”という声と重なって聞こえたように感じたのは絶対僕だけではないと思います。でもってSarahを愛し、怪物の魔の手から守ろうとするヒーローの役(RaulとAlfred)も似たような性格です。優しくて生真面目でちょっとアホ(男のキャラに厳しいのは僕が男だからですね。)。そのヒーローがとらわれのヒロインを追って敵の本拠地へと乗り込むというストーリー展開まで同じです。結末こそは違いますがそれは見てのお楽しみ。
このように重なり合う部分が多いにもかかわらず、“Vampire”は“Phantom”とは決定的に違う部分があります。それは、登場人物のキャラクターがお約束通りの設定で、それ以上には一切作りこまれていないという点と、ストーリーの展開での必然性が意図的に無視されている点です。KrolockはSarahを意味無く愛します。あたかも美少女を愛するのが吸血鬼の役割だといわんばかりに。吸血鬼退治を語るAbronsius教授の言葉は、偉そうにお決まりの台詞を言うだけなので重みなどこれっぽっちもありません。Sarahは誘惑されるままに、どこへでも行き、Vampireに襲われればキャーキャーと逃げ回るだけ(ホラー映画のヒロインはこうでなくちゃ)。当然、登場人物の言動は不自然になります。その不自然さを大げさな演技で意図的に強調することで、訳の解らない笑いを作り出すというのが作者の意図らしい。これはB級ホラー映画ではよくあるパターンで、それを舞台でやって成功したのが“Rocky Horror Show”だといえると思います。僕がこの作品は“Phantom”の内容を“Rocky”のようなB級ホラーの世界で置き換えたものだと感じた理由はそういうことです。で、この作品はそれに成功したのでしょうか?はっきり言って僕は失敗だと思います。
僕がそう考える理由をお話しする前に、この作品にも見所はいくつもあるのだということを述べさせてください。まずはなんといっても素晴らしいスコアです。特に二幕のオープニングで歌われる“Total Eclipse of the Heart”は、ぜひアレンジしなおしてポップソングとして聞きたいですね。出来ればCeline DionかLaura Braniganのような絶唱型の歌手に歌ってもらってね。CDが出れば間違いなく僕は買います。キャストではやはりMichael Carwfordですね。キャラクターとしてははっきり言って「痛い」とでもいうべきKrolockですが、Crawfordのソロの歌のところだけは凄い。キャラがたってないので、“Phantom”の時のように感動はしないが、歌だけは聞きモノです。ダンス好きな方は、壮大なな群舞に魅せられるかもしれませんね。バレエからディスコダンスまで盛り沢山です。
このように部分部分をとってみればそれなりに見所のある“Dance of the Vampires”ですが、全体を見ると、製作者たちは何をやろうとしたかったんだろうと首を傾げたくなるばかりです。B級映画のスタイルを舞台に持ち込むという試みは、主にOff Broadwayで行われてきましたが、成功したのは“A Little Shop of Horrors”ぐらい。それ以外(“Zombies from Beyond”,“Zombie Prom”,“Reefer Madness”やBroadwayでの“Starmites”)は全部失敗に終わっています。というのもB級映画の面白さっていうのが本来とっても危ういものだからです。そもそもなんでホラー映画って笑っちまうんでしょうかねえ?僕にはうまく説明できません、というより、説明した途端に面白さが消えてなくなるような気がします。成功した“A Little Shop”は主役のSeymourやAudreyのキャラが立ってることが勝因のような気がするが、それにしても、あの独特の雰囲気を作り出しているものが何なのかは、言葉にはなりません。
言葉にならないものをコントロールするってとても難しいですよね。なにしろ、形にしてみるまで自分が何を作ろうとしていたのか分からないのですから。作ってみたら、なあんだ、面白くもなんとも無いじゃない、てな場合も多いでしょう。だから、B級作品での「面白い」と「白ける」は紙一重にあると思います。考えてみればすべてのB級映画が面白いわけではなくて、むしろ、白けるものの方が多いのではないでしょうか。そんな中で稀に「面白い」に入った作品が、「世紀の怪作」として歴史に残るのでしょうね。残念ながら、“Vampire”は「怪作」の域には達しなかったようです。大げさな演技や唐突なストーリー展開に僕は笑うより引いてしまいました。壮大なダンスシーンも振付スタイルのちぐはぐさばかりが目立ちます。最初はバレエ。その次がVampiresというよりZombiesによるロボット風のダンス。これはまさに「スリラー」のビデオのコピーそのままです。振付師はこれをパロディーのつもりでやったんでしょうか!?それともZombieの群舞は「スリラー」を超えられないということでしょうか?最後はキャスト総出演のディスコダンスです。いったいこれで何をやりたかったのでしょう?
まだ、プレヴューが始まったばかりで、セットの移動にもごたごたがあったぐらいなのでこれから演出も整えていくのだとは思います。でも、この作品がどう変わっても、NY TimesやVarietyなどが好意的に評価するとはちょっと考えにくい。では、これが予想される酷評を乗り越えて一年以上ロングラン出来るか...正直難しいでしょうね。Crawford目当ての客はくるだろうけど彼が去ったあとにはねえ。
意外ですがこれが今シーズンのNew Musical最後の作品とのこと。あとは全部リバイバルらしいです。(“Look of Love”はどうなったんだ?)この作品はもしかするとヒットするかもしれません。僕の予想など当てにならんもんです。でも、この段階で確信をもっていえることが一つあります。
「おい、“Hairspray”よ!俺がもうトニー賞やるから、さっさと持ってけいっ!」
-----------------------------------------
*追記:"Total Eclipse of the Heart"については、私の無知でした。これはもともとポップソングとして作られBonnie Tylerが歌ってヒットしたものを、作曲者のJim Steinmanが、"Dance Of The Vampires"を作るうえで移植したものでした。だから、すでにヒット曲だったんですね。
何とか今週中にこの秋最後の新作、“Dance of the Vampires”を観ることが出来たので、レヴュー(もどき)をUpさせていただきます。
ここへ投稿を始めるとき、Bossさんに否定的なことを書いてこれからNYCに来る方の興味をそぎたくないということを相談したことがありましたが、ついにそうせざるを得ないときがきました。今回のレポートは否定的な結論になっています。Michael Crawford久々のB'way復帰にわくわくしている方を白けさせたくは無いのですが、うそを付く理由もないし、日本の(商業的)映画評論みたいにおべっか使う理由もない。というわけで、思ったままを書きました。よろしければ、お目汚しにどうぞ。
-------------------------------------------------
確かこれは“The Phantom of the Opera”の四季版のCDのライナーノートに書いてあった話なのでご存知の方も多いでしょうが、採録してみます。今それが手元にないので記憶をもとにですが。Andrew Lloyd Webberが“Phantom”を作ろうと思い立ったとき頭の中にあったのは、ガストンルルーの原作ではなく、映画の「オペラ座の怪人」だったそうです。私はその映画を観ていないので、詳しくはわかりませんが、数多く作られたB級ホラーのひとつで、Christineを誘拐した怪人をRaulが追いかけるという活劇風の作品だったそうです。で、そのアイディアをALWは“Rocky Horror Show”のオリジナル版の監督だった友人(名前忘れた)に話したところ、映画ではなく、原作を基にせよというアドバイスを受け、それに従います。かくして、“Phantom”は活劇ではなく、怪人が自らの歌姫に叶わない愛を貫こうとし破滅するという、ロマンチックかつ物悲しい名作となったわけです。ここで考えると面白いのが、もしALWが最初のアイディア通り“Phantom”をB級ホラーの舞台版として、いわば“Rocky Horror Show”のようなコンセプトで製作していたらどんな作品になっていただろうということです。僕はその答えの一つを舞台の上に見ることが出来ました。Minskoff劇場でこのたび始まった、“Dance of the Vampires”は正に「オペラ座のロッキーホラーショウ」という位置づけがふさわしいショウです。
ストーリーについては、ドラキュラ伯爵の話ににモチーフを取ったというのが明らかな、書くまでもないほどの単純なもの。舞台は1880年代の東ヨーロッパ。森の中の城に住む吸血鬼のKrolock伯爵(Michael Crawford)は近くの村で宿を営むChagal(Ron Orbach)の娘Sarah(Mandy Gonzalez)に恋をします。彼女を「こっちの世界」に引き込みたい伯爵は、手下であり過去の餌食の成れの果てであるVampire(というか僕にはZombieにしか見えなかった)どもを使い、SarahをVampireたちの大舞踏会へと引き寄せます。これを防ぐ吸血鬼退治の専門家がAbronsius(当然肩書きは「教授」)とその助手Alfred(Max Von Essen)です。お約束通りSarahとAlfredは恋に落ちますが、KrolockはSarahを誘惑し城の中に引き込みます。それを追ってAbronsiusとAlfredも中へ。かくして、Sarahの運命はいかに...、というのがあらすじ。
幕が上がってからCrawford演じるKrolockが出てくるあたりで、私はこの作品は“Phantom”との共通点があまりにも多いことに気が付きました。まず、設定が、怪物が可憐なる美少女に叶わぬ恋をしそれを魔力で押し通そうとするという点で同じ。ましてや、怪物役が両方ともCrawfordなものだからなおさらです。KrolockがSarahを誘惑するときの声、“Saaaarahaaaaa, Saaaaaarahaaaaaa”という声が“Phantom”の“Aaaaaaaai am your Angel of the muuuuuuuseeeeeeec”という声と重なって聞こえたように感じたのは絶対僕だけではないと思います。でもってSarahを愛し、怪物の魔の手から守ろうとするヒーローの役(RaulとAlfred)も似たような性格です。優しくて生真面目でちょっとアホ(男のキャラに厳しいのは僕が男だからですね。)。そのヒーローがとらわれのヒロインを追って敵の本拠地へと乗り込むというストーリー展開まで同じです。結末こそは違いますがそれは見てのお楽しみ。
このように重なり合う部分が多いにもかかわらず、“Vampire”は“Phantom”とは決定的に違う部分があります。それは、登場人物のキャラクターがお約束通りの設定で、それ以上には一切作りこまれていないという点と、ストーリーの展開での必然性が意図的に無視されている点です。KrolockはSarahを意味無く愛します。あたかも美少女を愛するのが吸血鬼の役割だといわんばかりに。吸血鬼退治を語るAbronsius教授の言葉は、偉そうにお決まりの台詞を言うだけなので重みなどこれっぽっちもありません。Sarahは誘惑されるままに、どこへでも行き、Vampireに襲われればキャーキャーと逃げ回るだけ(ホラー映画のヒロインはこうでなくちゃ)。当然、登場人物の言動は不自然になります。その不自然さを大げさな演技で意図的に強調することで、訳の解らない笑いを作り出すというのが作者の意図らしい。これはB級ホラー映画ではよくあるパターンで、それを舞台でやって成功したのが“Rocky Horror Show”だといえると思います。僕がこの作品は“Phantom”の内容を“Rocky”のようなB級ホラーの世界で置き換えたものだと感じた理由はそういうことです。で、この作品はそれに成功したのでしょうか?はっきり言って僕は失敗だと思います。
僕がそう考える理由をお話しする前に、この作品にも見所はいくつもあるのだということを述べさせてください。まずはなんといっても素晴らしいスコアです。特に二幕のオープニングで歌われる“Total Eclipse of the Heart”は、ぜひアレンジしなおしてポップソングとして聞きたいですね。出来ればCeline DionかLaura Braniganのような絶唱型の歌手に歌ってもらってね。CDが出れば間違いなく僕は買います。キャストではやはりMichael Carwfordですね。キャラクターとしてははっきり言って「痛い」とでもいうべきKrolockですが、Crawfordのソロの歌のところだけは凄い。キャラがたってないので、“Phantom”の時のように感動はしないが、歌だけは聞きモノです。ダンス好きな方は、壮大なな群舞に魅せられるかもしれませんね。バレエからディスコダンスまで盛り沢山です。
このように部分部分をとってみればそれなりに見所のある“Dance of the Vampires”ですが、全体を見ると、製作者たちは何をやろうとしたかったんだろうと首を傾げたくなるばかりです。B級映画のスタイルを舞台に持ち込むという試みは、主にOff Broadwayで行われてきましたが、成功したのは“A Little Shop of Horrors”ぐらい。それ以外(“Zombies from Beyond”,“Zombie Prom”,“Reefer Madness”やBroadwayでの“Starmites”)は全部失敗に終わっています。というのもB級映画の面白さっていうのが本来とっても危ういものだからです。そもそもなんでホラー映画って笑っちまうんでしょうかねえ?僕にはうまく説明できません、というより、説明した途端に面白さが消えてなくなるような気がします。成功した“A Little Shop”は主役のSeymourやAudreyのキャラが立ってることが勝因のような気がするが、それにしても、あの独特の雰囲気を作り出しているものが何なのかは、言葉にはなりません。
言葉にならないものをコントロールするってとても難しいですよね。なにしろ、形にしてみるまで自分が何を作ろうとしていたのか分からないのですから。作ってみたら、なあんだ、面白くもなんとも無いじゃない、てな場合も多いでしょう。だから、B級作品での「面白い」と「白ける」は紙一重にあると思います。考えてみればすべてのB級映画が面白いわけではなくて、むしろ、白けるものの方が多いのではないでしょうか。そんな中で稀に「面白い」に入った作品が、「世紀の怪作」として歴史に残るのでしょうね。残念ながら、“Vampire”は「怪作」の域には達しなかったようです。大げさな演技や唐突なストーリー展開に僕は笑うより引いてしまいました。壮大なダンスシーンも振付スタイルのちぐはぐさばかりが目立ちます。最初はバレエ。その次がVampiresというよりZombiesによるロボット風のダンス。これはまさに「スリラー」のビデオのコピーそのままです。振付師はこれをパロディーのつもりでやったんでしょうか!?それともZombieの群舞は「スリラー」を超えられないということでしょうか?最後はキャスト総出演のディスコダンスです。いったいこれで何をやりたかったのでしょう?
まだ、プレヴューが始まったばかりで、セットの移動にもごたごたがあったぐらいなのでこれから演出も整えていくのだとは思います。でも、この作品がどう変わっても、NY TimesやVarietyなどが好意的に評価するとはちょっと考えにくい。では、これが予想される酷評を乗り越えて一年以上ロングラン出来るか...正直難しいでしょうね。Crawford目当ての客はくるだろうけど彼が去ったあとにはねえ。
意外ですがこれが今シーズンのNew Musical最後の作品とのこと。あとは全部リバイバルらしいです。(“Look of Love”はどうなったんだ?)この作品はもしかするとヒットするかもしれません。僕の予想など当てにならんもんです。でも、この段階で確信をもっていえることが一つあります。
「おい、“Hairspray”よ!俺がもうトニー賞やるから、さっさと持ってけいっ!」
-----------------------------------------
*追記:"Total Eclipse of the Heart"については、私の無知でした。これはもともとポップソングとして作られBonnie Tylerが歌ってヒットしたものを、作曲者のJim Steinmanが、"Dance Of The Vampires"を作るうえで移植したものでした。だから、すでにヒット曲だったんですね。
by sabrekitten
| 2002-10-19 00:00
| (Fake) Reviews